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【街角景気】 現状判断は2ヵ月連続改善も50の水準下回る

 内閣府が発表した1月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景気実感を示す現状判断指数は前月比0.4ポイント上昇の45.6となり、2ヵ月連続で改善した。ただ、好不況の分かれ目となる50の水準は6ヵ月連続で下回っており、依然不況感が強い。

 

 家計動向関連は0.3ポイントの下落で、2ヵ月ぶりに悪化した。小売関連は0.4ポイントとわずかながら改善したものの、飲食関連が5.4ポイント悪化したことが響いた。

 

 企業動向関連は0.1ポイントの上昇でほぼ横ばいだったが、求人の増加などを背景に雇用関連は5.8ポイント上昇の54.8となった。

 

 一方、2~3ヵ月先の景気見通しを示す先行き判断指数は3.3ポイント上昇の50.0だった。改善は2ヵ月連続。家計動向関連は3.4ポイント上昇の48.4と50の水準を下回っているが、企業動向関連(51.8)と雇用関連(57.1)が指数全体を押し上げた。

 

 先行きに関しては、「消費増税が延期され、昨年に続いて賃金のベースアップも広範に実施されそうである。実質所得の増加による消費へのプラスが期待できるため、花見が行われるころには明るいムードが広がってくる」(近畿のスーパー)といったコメントが寄せられている。