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【米ファミリーダラー】 ダラーツリーによる買収を承認、株主総会で

 米1ドルショップ大手のファミリーダラーは1月22日、臨時株主総会でダラーツリーによる買収を承認した。ダラーゼネラルがファミリーダラーに敵対的買収を仕掛けて買収合戦となっていたが、連邦取引委員会(FTC)の承認を経てダラーツリーに身売りすることで決着しそうだ。

 

 1ドルショップで全米2位のファミリーダラーと3位のダラーツリーが合併すると単純合計で売上高は180億ドル以上、店舗数は1万3000店舗以上となり、2014年1月期で売上高175億ドル、店舗数約1万1500店舗のダラーゼネラルに肩を並べる存在となる。

 

 ダラーツリーは都市郊外の立地が多く、1ドル均一の商品を販売するのに対して、ファミリーダラーは低所得者地域に店舗が多く、複数の価格帯の商品を扱うなど両社の補完性は強いとされる。

 

 ファミリーダラーは2014年7月にダラーツリーによる85億ドルでの買収提案を受け入れたが、その後、ダラーゼネラルが91億ドルでの買収を提案、臨時株主総会の2度の延期を経て、ファミリーダラー株主はダラーツリーによる買収案を受け入れた。立地や業態が似通ったダラーゼネラルとの合併についてFTCの承認を得るためには、相当数の店舗の売却が必要だとみられる点などがダラーツリーを選ぶ要因になったものと思われる。