英テスコの子会社だった米フレッシュ&イージー(F&E)が、ラスベガス地域で新型店舗の実験展開を始めた。
既存店を改装してオープンした新型店は、フードサービスと自然食品の品揃えを強化したのが特徴で、地元紙などは「(自然食品スーパー最大手の)ホールフーズのような店舗」と指摘している。
対面のホットフードカウンター「フレッシュ・トゥ・ゴー」では、注文を受けてから焼くピザや手作りのサンドイッチ、淹れたてのコーヒーなどを提供。テーブルと椅子を置いたイートインスペースもある。
売り場では生鮮と総菜の品揃えを強化、「ワイルドオーツ」ブランドの自然食品も多数取り揃えている。
英テスコは2013年、米投資会社のユカイパにF&E事業を売却して米国から撤退。ユカイパは米セブン-イレブンの会長兼CEO(最高経営責任者)だったジム・キース氏を経営トップに招いて、F&Eの立て直しを図っている。ちなみに、ワイルドオーツも現在、ユカイパの傘下にある。
地方紙『オレンジカウンティ・レジスター』によれば、F&E広報は新型店のコンセプトについて、「ホールフーズのように自然について考え、トレーダー・ジョーズのようにユニークで、セブン-イレブンのように便利で、(外食チェーンの)パネラ・ブレッドのようなホットフードを提供する」と語っている。
新型店舗の1号店は11月末にオープン、12月5~7日にかけてさらに7店舗を追加出店した。ラスベガス地域の既存店計17店舗を年末までに新型店舗として改装オープンする予定だ。
F&Eは現在、カリフォルニア、ネバダ、アリゾナの3州で167店舗を運営している。