外食大手のサイゼリヤは2015年８月期に海外で100店舗を新設する。前期は海外で73店舗を出店、14年８月末での店舗数が230店舗となったが、地域別の営業利益はオーストラリアが約3.8倍の１億6600万円、アジアが約3.6倍の15億円と大幅増益を達成、減益となった国内事業を補った。今期は、出店ペースをさらに上げることで海外での利益を伸ばす。地域別の出店の内訳は、上海と広州が各30店舗、北京が20店舗、香港が９店舗など。
同社の14年８月期連結業績は、円安による原価率のアップや４月の消費増税後に実質値下げを行った影響で営業利益が27.3％減の54億円と４期連続の減益となったが、15年８月期は海外での業容拡大などをてこに29.4％増の71億円と５年ぶりの増益を見込む。売上高は7.9％増の1355億円となる見通しだ。