メニュー

【スタートトゥデイ】 商品取扱高が1000億円突破、営業利益は123億円に

 ファッションEC(電子商取引)サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイの商品取扱高が1000億円を突破した。同社が発表した2014年3月期の商品取扱高は会社予想を62億円ほど上回り、前期比19.6%増の1146億円となった。

 

 内訳は、ゾゾタウンを中心としたモール事業での取扱高が17.4%増の992億円、他社のECサイトの運営を受託する自社EC支援事業が35.7%増の154億円だった。

 

 全商品の送料を無料化(12年11月から)したり、14年3月期から首都圏で即日配送サービス(有料、1件500円)を始めたりするなど利便性を高めたことが、取扱高の増加につながった。一方、宣伝広告費を前期に比べて10億円減らすなど販売管理費を抑制した結果、営業利益は45.2%増の123億円と大きく伸びた。

 

 大手百貨店でいえば、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店の売上高が14年3月期で4268億円だが、スタートトゥデイが扱っていない食料品や家庭用品などを除き、衣料品と身の回り品に絞ると2136億円。スタートトゥデイは15年3月期に取扱高が15.5%増の1324億円を見込んでおり、長期的な将来目標としては5000億円を掲げる。

 

 百貨店にとってはかなり手強い競争相手となりそうだ。