伊藤忠商事は3月11日、ジーンズの製造・販売で国内最大手のエドウイン・ホールディングス(東京都荒川区)を完全子会社化すると発表した。
エドウイングループでは2012年8月に為替ディリバティブ取引などによる巨額損失が発覚、13年11月に私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請した。伊藤忠は3月10日付でエドウインとスポンサー契約を締結、同社の全株式を取得する。
エドウイングループは持株会社を中心に国内29社、海外5社で形成され、13年5月期の売上高は500億円となっている。
伊藤忠はエドウイングループと長年にわたり取引関係にあり、同グループが申請した事業再生ADRによるスポンサー選定手続で、優先交渉権を獲得していた。