米ウォルマート・ストアーズは2月20日、国内で食品スーパーなどの小型店の出店を加速することを明らかにした。
2015年1月期は小型店の出店を当初計画のほぼ2倍の270~300店舗に増やす。同社の主力業態である大型総合ディスカウントストア「スーパーセンター」の出店計画は115店舗となっており、新規出店数だけで見れば小型店がスーパーセンターを上回る。
生鮮食品を含む衣・食・住を幅広く扱うスーパーセンターは平均売場面積が1万5000平方メートルほどと大型で、出店余地は限られてきている。このため、小型店でスーパーセンターのすき間を埋めることで、市場シェアを高めていく。
小型店の主力は食品スーパーとドラッグストアの複合型店舗である「ネイバーフッド・マーケット」で、現在346店舗を展開。14年1月期は既存店売上高が約4%の成長を遂げるなど堅調に推移した。
このほか、売場面積1000平方メートルほどの小型食品スーパー「ウォルマート・エクスプレス」も20店舗を実験的に展開している。
小型店の出店を加速させるために、15年1月期の設備投資は当初計画の58億~65億ドルから64億~69億ドルの範囲に引き上げる。