セブン&アイ・ホールディングスが発表した2013年3~11月の連結業績は、営業利益が前年同期比15.1%増の2491億円だった。引き続きコンビニエンスストア事業と金融関連事業が好調で全体の業績を牽引、増益幅は3~8月期の11.8%増からさらに広がった。14年2月期通期の営業利益予想は15.0%増の3400億円と初の3000億円台達成を見込む。
主な事業会社別では、セブンーイレブン・ジャパンの既存店売上高が1.8%伸び、営業利益は13.0%増の1638億円となった。セルフ式ドリップコーヒー「セブンカフェ」の販売好調に加えて、弁当・総菜など主力のデイリー商品の動きも良かった。米子会社7−イレブン・インクは円安の影響もあって営業利益は7.1%増となり、コンビニエンスストア事業の営業利益は14.6%増の1975億円と全体の8割を稼ぎ出した。
イトーヨーカ堂は不採算売り場の一部をテナントに切り替えていることもあって既存店売上高は3.9%減と落ち込んだが、営業利益は2.7倍の37億円に増えた。ヨークベニマルの既存店売上高は0.4%の微減だったが、新規出店による増収効果などで営業利益は15.2%増の91億円となった。
そごう・西武の既存店売上高は0.9%増えたものの、利幅の薄い海外高級ブランド品の構成比が高まったことなどから粗利益率が悪化、営業利益は21.6%減の13億円に減った。ただ、14年2月期通期では19.5%増の120億円と増益を見込む。