上場百貨店大手4社が発表した12月の売上高(既存店ベース、速報値)は前月に続いて揃って前年実績を上回った。宝飾品・高級腕時計など高額品が引き続き好調に推移したことに加えて、コートなど冬物衣料の動きがよかった。
三越伊勢丹は前年同月比6.6%増で11ヵ月連続のプラス。前年と比べて土曜日が1日少なかったが、伊勢丹新宿本店が13.2%増(外商を除く)と5ヵ月連続で2ケタの伸びを示すなど都心基幹店が好調を維持した。
大丸松坂屋は3.6%増、高島屋は1.7%増で共に2ヵ月連続のプラス。大丸松坂屋では15店舗中11店舗が前年実績を上回り、昨年春に食品フロアの全面改装を行った松坂屋名古屋店が6.5%増となるなど基幹店が好調だった。高島屋は関西地区6店舗が3.1%増、関東地区8店舗が1.0%増と西高東低だったが、大阪店や日本橋店など大型店が堅調だった。
阪急阪神百貨店は2.3%増で14ヵ月連続のプラス。阪急うめだ本店が3.5%増、阪急メンズ大阪が5.2%増だったのに対して、阪神本店は4.9%減と苦戦が続いた。