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【やまや】 東証2部上場の居酒屋チムニーを買収、米ファンドから

 酒販店チェーン大手のやまや(宮城県)は東京2部上場の居酒屋、チムニーに対して株式公開買付(TOB)を実施し、同社を子会社化する。

 

 チムニーの筆頭株主で約48%を出資する米投資ファンドの米カーライル・グループがTOBに応募することで合意しており、現在、チムニーに2%弱を出資するやまやの株式保有割合は50%前後に高まる。

 

 買収総額は約143億円。買い付け期間は11月8日から12月5日まで。やまやはチムニーを傘下に収めることで、業務用の販路を広げる。

 

 チムニーは1984年にジャスコ(現イオン)の完全子会社として設立され、洋風居酒屋を展開していたが、その後、海鮮居酒屋「はなの舞」で急成長、97年にイオンが食肉加工大手、米久に同社を売却。09年にカーライルと組んでMBO(経営陣が参加する買収)を実施して独立した経緯がある。13年12月期の業績は売上高448億円(前期比6.7%増)、営業利益は35億円(7.0%増)を見込む。

 

 90年からチムニーの社長を務める和泉学氏ほか、経営陣にはイオングループ出身者が多い。