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【消費者物価】 6月は14ヵ月ぶりのプラスに、0.4%上昇

 総務省が発表した6月の全国消費者物価指数(CPI、2010年=100)は、生鮮食品を除く総合で100.0と前年同月比0.4%の上昇となった。前年同月比でプラスとなるのは昨年4月以来、14ヵ月ぶり。

 

 主な要因は円安によるエネルギー価格などの上昇で、電気代は前年同月に比べて9.8%、都市ガス代は4.7%、ガソリンは6.4%上昇した。

 

 生鮮食品および生鮮食品を除く食料はそれぞれ4.2%、0.3%の下落で食品のデフレ傾向はまだ続いているものの、7月からはマヨネーズやハム・ソーセージなど食品の値上げが相次ぐため、食料の価格も上昇に転じる可能性がある。

 

 全国の先行指標とされる東京都区部の7月のCPI(中旬速報値)は生鮮を除く総合で99.2と0.3%の上昇。3ヵ月連続のプラスとなった。電気代は15.4%、ガソリンは10.2%と2ケタの上昇となっており、庶民生活を圧迫し、消費支出が鈍ることも懸念される。