2011年の東日本大震災後に需要が高まったミネラルウォーターだが、今後の市場規模は微減か横ばいとなりそうだ。矢野経済研究所の予測では2013年度は前年度比0.6%減の2480億円、14年度は0.4%増の2490億円となる見通しだ。
震災後は備蓄需要が増加、また震災に伴う原子力発電所事故の影響で水道水への不安が広がり、11年度のミネラルウォーター市場の規模は14.5%増の2450億円と大きく伸びた。12年度も1.8%増と伸びが続いたものの、今後は成長が一服する。
そんな中で、新規参入が相次いでいることもあって宅配水の市場規模は今後も伸びが続きそう。12年度は10.1%増の919億円となったが、13年度は9.9%増の1010億円、14年度は6.9%増の1080億円に拡大しそうだ。今後はシニア層の開拓や地方での需要開拓が宅配水市場拡大へ向けての課題となると同研究所では分析している。