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【米スーパーバリュ】 アルバートソンズなど877店舗の売却を完了

 米スーパーマーケット(SM)大手のスーパーバリュは3月21日、「アルバートソンズ」など877店舗の売却を完了した。今年1月に発表していたとおり、米サーベラスを中心とした投資家グループに33億ドル(約3000億円)で売却した。

 

 売却金額のうち32億ドルは債務の肩代わりで、スーパーバリュは1億ドルの現金を手にした。また、投資家グループはスーパーバリュが実施した第3者割当増資を引き受けるなどして発行済み株式の21.2%を取得、筆頭株主となった。

 

 今回売却したのは、「アルバートソンズ」のほか「ジュエル」「アクメ」「ショーズ」「スターマーケッツ」の計5つのチェーン。スーパーバリュの2012年2月期の売上高は361億ドルだったが、今回の売却により売上高は約170億ドルと半減する見通し。

 

 スーパーバリュは今後、約2000店舗の独立系スーパーに商品を供給する卸売事業、フランチャイズ店舗を中心に約1300店舗を展開するハードディスカウンター(小型食品ディスカウント店)の「セーブ・ア・ロット」事業、「カブフーズ」「ファームフレッシュ」「ショッパーズ」などの店名で運営するSM事業の3部門で構成されることになる。

 

 一方、サーベラスは約1000店舗のSMチェーン「アルバートソンズ・マーケット」を所有しており、今回買い取った店舗を合わせると年商は200億ドルを超えるものとみられ、業界大手の一画に食い込むことになる。