オークワは12月18日、関連会社の勝浦オークワ(和歌山県勝浦町)が事業を停止し、破産手続開始の申し立て準備に入ったことを確認したと発表した。
勝浦オークワについては地元紙などが破産申請の準備に入ったことなどを報じており、オークワの発表はこれを認めた格好。勝浦オークワのホームページによると同社はスーパーマーケット2店舗のほか温泉ホテルや回転寿司を営業。社長の大桑啓文氏はオークワ創業者の親族で、オークワは勝浦オークワに50%を出資しているものの、「一貫して同社の経営に関与しない純投資の株主の立場で現在に至っている」(オークワ)。
保有する株式については全額を評価損として計上済みで、プライベートブランドの売掛金残高や保証している仕入債務残高も少額なことから、オークワの業績への影響は軽微だという。
地元紙などによれば、勝浦オークワはピーク時に5店舗を運営、年商24億円を上げていたが、人口減少や大手スーパーの進出で経営が立ちゆかなくなり、事業継続を断念したようだ。