中国の反日デモで店舗や商品が破損するなどの被害を受けた平和堂の3店舗について、被害額が最大で18億円に上ることがわかった。2012年3~8月期の決算発表の席で、同社が明らかにした。
内訳は休業中の3店舗の営業機会損失で約13億円、店舗設備・什器の破壊や商品の略奪などで約5億円。このうち、店舗設備や商品については保険で補償されるため、実質的な被害額は約1億円にとどまる見通し。
同社が発表した12年3~8月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比1.6%増の1942億円、営業利益が0.3%増の54億円だった。13年2月期通期の業績予想は変更しなかったが、中国での被害額が確定した段階で修正する見通し。