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【楽天】兵庫県に自前の物流拠点を開設、千葉・市川市に次いで2ヵ所目

 インターネットショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天は2013年秋をめどに兵庫県川西市に自前の物流拠点を開設する。延べ床面積は約7万8000平方メートルで、関西圏を中心とした西日本地域を広くカバーする。

 

 「楽天市場」に仮想店舗を出店しているテナント各社は、宅配業者を使うなどして直接顧客に商品を届けており、原則として楽天は商品配送に介在していない。しかし、ネット通販最大手のアマゾンが当日配送や翌日配送の機能を強めていることから、楽天としても物流機能強化が大きな課題となっている。

 

 同社は2010年に千葉県市川市に初の自社物流拠点を設置し、「楽天ブックス」で扱う書籍などについては自社で在庫を抱え、翌日配送できる体制を整えた。また、今年夏からは子会社の楽天物流が「楽天市場」のテナントに対して、商品在庫の保管・梱包・配送を一括して手がける物流サービスの提供を始めた。

 

 兵庫県での新物流拠点開設でこうしたテナント向け物流サービスの機能を強化すると共に、西日本地域での配送リードタイムの短縮を図る。