経済産業省が発表した7月の商業販売統計速報によると小売業販売額は11兆7000億円で前年同月比0.8%のマイナスだった。前年実績割れは昨年11月以来、8ヵ月ぶり。
エコカー補助金の効果などで自動車小売業は32.5%増と伸びたが、地上波デジタル放送完全移行に伴う昨年7月の駆け込み需要の反動でテレビや録画再生機器などが落ち込み機械器具小売業が26.6%の大幅減。ガソリン価格下落で燃料小売業も7.0%の減少だった。
大型小売店の販売額は1兆7120億円で4.0%減。百貨店が4.4%減、スーパーは3.8%減といずれも不振だった。
コンビニエンスストアの販売額(サービス売上高を含む)は8604億円で1.0%増と前年を上回ったが、既存店ベースでは3.4%のマイナスだった。