米ウォルマート・ストアーズが発表した2012年度第1四半期(2~4月)の業績は、国内既存店が前年同期比3.0%増と堅調で、営業利益は8.3%増の63億ドル、純利益は10.1%増の37億ドルとなった。主力の米国ウォルマート事業の既存店売上高は2.6%増、会員制卸のサムズクラブ事業は5.3%だった。
米国ウォルマート事業は昨年5~7月期まで9四半期連続で既存店が前年割れとなった後、3四半期続けてのプラスを維持しており、長い低迷を脱したのではないかとの見方が広がっている。
米国ウォルマート事業復活の要因は、原点回帰。在庫回転率が遅いことを理由にカットしていた商品を売り場に戻し、さらにEDLP(常時安売り)を再徹底した。
2~4月期の売上高は8.6%増の1122億ドル。国際部門が15.0%増の320億ドルと全体を引っ張った。
なお、ライバルのターゲットの2~4月期決算は既存店売上高が5.3%増、カード事業を除く国内小売事業の税・金利支払い前利益(EBIT)が12.9%増の約12億ドルとさらに好調だった。