ヤフーは4月27日、オフィス用品通販大手のアスクルと業務・資本提携すると発表した。アスクルが実施する第3者割当増資を引き受け、42.6%を出資する。出資額は約330億円。アスクルは文具メーカーのプラスの新規事業としてスタートしたことから、現在もプラスが株式の26.8%を保有しているが、プラスに代わってヤフーが筆頭株主となる。
「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo!オークション」などヤフーが消費者向けEコマース(電子商取引)事業で培ってきたノウハウと、主に法人向けで事業展開してきたアスクルのノウハウや物流システムを組み合わせることで、両社のEコマース事業の拡大を目指す。
出資に伴ってヤフーはアスクルに取締役2人を派遣する。アスクルへの出資は5月20日となる予定。
ヤフーの2012年3月期のEコマース関連の売上高は621億円。一方、アスクルの12年5月期の連結売上高は2200億円、営業利益は65億円を見込んでいる。