日本百貨店協会がまとめた全国百貨店の3月の既存店売上高は前年同月比14.1%増となり、3ヵ月ぶりに前年実績を上回った。前年に東日本大震災の影響で売上げが大きく落ち込んだ反動で2ケタの伸びとなった。前年は14.7%のマイナスとなっており、2010年3月の実績には及ばなかった。
商品別では家具と商品券を除く全カテゴリーで売上げがプラスとなった。主力の婦人服(22.1%増)や紳士服(23.5%増)のほか、美術・宝飾・貴金属(21.2%増)、食堂・喫茶(22.1%増)などがとくに好調だった。
地区別では10大都市のうち福岡を除く全都市がプラス。東日本が総じて好調で、東京が26.7%増、横浜が26.5%増、仙台は2.7倍の伸びだった。名古屋は2.9%増、大阪は0.1%増だった。