食品卸大手の国分は4月3日、総合商社の双日と共同でベトナムの食品卸大手を買収すると発表した。双日が約25%を出資しているフン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング(ホーチミン市)の株式を親会社のニューランド社から追加取得する。
既存の保有分と合わせて双日の出資比率は51%となり、フン・トゥイ社を連結子会社化する。国分は19%を取得し、持ち分法適用会社とする。
ベトナムの小売市場の規模は2011年で約8兆円と前年比30%増の伸びを示した。12年以降も年率20%以上の高成長が続くと見込まれており、日本ではファミリーマートやミニストップが現地企業と合弁でフランチャイズ店舗の展開に乗り出しているほか、イオンが大型店の出店を計画している。
国分と双日は日本で培った物流ノウハウや小売り支援機能を持ち込むことで、フン・トゥイ社の売上高を2011年の40億円から5年後には200億円に拡大することを目指す。