矢野経済研究所は2012年度のヘアケア市場が前年比横ばいの4289億円になるとの予測を明らかにした。景気悪化で市場全体は伸び悩むが、薄毛人口の増加やアンチエイジング志向の高まりで発毛・育毛剤市場などが伸びそうだ。
同研究所ではヘアケア市場を「薄毛に関する市場(毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場)」とシャンプー・リンスなど「ヘアケア剤市場」に大別しているが、かつら・増毛および育毛・発毛サービスやそれに関連する商品を販売する毛髪業市場が全体の3割強を占めるまでになっているという。
2011年度の市場規模は前年比0.1%増の4288億円と、やはり市場の伸びはフラットだったようだ。発毛・育毛剤市場では、女性用・若年層向け商品や医家向け流通が今後の牽引役として有望で、ヘアケア剤市場では加齢による髪の悩みに対応する「地肌ケア」や「スカルプケア」が昨今のキーワードとなっている。