小田急百貨店は5月18日、新宿店本館(東京都新宿区)を10月2日に閉館すると発表した。隣接する商業施設「新宿西口ハルク」(同)に食品や化粧品など一部の売場を移し、営業を継続する。
1967年に全面開業した新宿店本館は地上14階・地下2階で、営業面積は約4万7560㎡。50年以上にわたって営業を続けてきたが、新宿駅西口地区の再開発に伴い解体される。跡地には地上48階建て、高さ約260mの高層ビルが建築され、オフィスや商業機能を備えた複合ビルとして2029年度に完成する予定。
新宿西口ハルクは地下3階から地上8階で飲食店や食品物販店、スポーツ・旅行専門店、レストランなどが営業しており、地上2〜6階には「ビックカメラ」が入居している。改装によって1階や7階の売場を広げ、新宿店本館から食品、化粧品、インターナショナルブティックなどが移る。中元・歳暮、バレンタインなどの催事スペースやお得意様サロンなどの施設も開設する。
5月25日からは、本館からハルクへの引っ越し前の売り尽くしセールを実施する。
都内の百貨店では、東急百貨店本店(渋谷区)も再開発に伴って23年1月末で営業を終了することが決まっており、5月19日から営業終了に向けた催事の第1弾として「夏の特別ご招待会」を始めた。