ローソンは3月23日、チケット販売子会社のローソンエンターメディア(LEM)が資金の不正流出問題で約125億円の特別損失を計上する影響から、2010年2月期の連結純利益が1月7日発表の255億円から132億円(前期比47.8%減)に減りそうだと発表した。営業利益の見込みは505億円(2.7%増)で変わらない。
元取締役による資金の不正流出でLEMが受けた被害額が約144億円であることがほぼ確定し、同社はそのうちの約19億円を09年2月期に、残りの125億円を10年2月期に計上する。LEMの10年2月期の純損益は115億円の赤字となる見込みで、同社は債務超過になるおそれがある。
LEMが過去にさかのぼって決算報告書を訂正する必要が生じたことから、虚偽記載のおそれがあるとしてジャスダック証券取引所は同社の株式を23日付で監理銘柄に指定した。