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【ジョイス】震災関連で25億円の特損計上、早期退職を募集

 岩手県が地盤の食品スーパー、ジョイス(盛岡市)は2011年3~8月期で東日本大震災に関連する特別損失として25億円を計上、純損益が24億円の赤字(前年同期は1億8700万円の黒字)に転落する見通しだ。

 

 これに伴って、今年5月から1年間、報酬月額を代表取締役で20%、取締役は10%削減するほか、正社員を対象に80人の早期退職を募集する。同社の社員数は今年2月末現在で606人となっており、早期退職で約13%の人員を削減して経費を圧縮する。

 

 同社は震災と津波で4店舗が壊滅的な被害を受け、そのうち3店舗は営業再開のめどが立っていない。3~8月期の営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は前年同期より32億円少ない180億円となりそうだが、経費削減によって営業利益は4億5000万円(前年同期比41.8%増)を確保できる見込み。12年2月期通期の業績見通しについては、算定が困難なことから開示していない。