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【ローソン】子会社専務らが資金不正流用、被害額最大で150億円

 ローソンは2月9日、チケット販売子会社であるローソンエンターメディア(LEM)の代表取締役専務と経理担当取締役による巨額の資金流用が判明したと発表した。被害額は最大で150億円に上るという。この専務と取締役は同日付で辞任。ローソンは今後、民事、刑事での告訴を検討するという。

 ローソンによれば、専務らは本来、コンサート企画会社に直接支払うチケット代金の一部を専務の知人が社長を務める会社(プレジール社)を迂回して支払う契約を結んだが、プレジール社からコンサート企画会社への支払が滞ったために、LEMがこれを肩代わりしてコンサート企画会社へ直接支払った。また、プレジール社がコンサート会社へ支払うべきチケット代金を不正に流用しているのを知りながら、プレジール社に対して資金援助を行っていた。

 ローソンはLEMに対して85億円の融資を行い、LEMは今後も営業を続ける。LEM社長の日比靖浩氏とローソン顧問でローソンチケット(LEMの前身)前社長の野林定行氏は責任をとって辞任する。日比氏の後任にはLEM取締役の野林徳行氏が就任する。

 また、ローソン社長の新浪剛史氏は月額報酬の30%を3ヵ月間自主返納、専務執行役員CFOの矢作祥之氏は月額報酬の20%を3ヵ月間自主返納する。