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【しまむら】相談役の藤原氏が取締役を退任、決算は過去最高

 衣料品専門店大手のしまむらは、5月13日の株主総会をもって相談役の藤原秀次郎氏(70歳)が取締役を退任する人事を発表した。また、専務取締役の福真昭彦氏(63歳)が代表権のない会長に就く。藤原氏の取締役退任でしまむらグループは野中正人社長(50歳)を中心とした次世代の経営体制に完全に移行することになる。

 藤原氏は慶應義塾大学を卒業後、しまむらの前身である島村呉服店に入社。埼玉県下で3店舗の小規模な衣料品店だった同社を、店舗数1000店を超える規模と高い利益率を誇る企業に育て上げた。

 1989年に代表権を持つ専務となってから実質的なトップとして同社の経営を指揮し、90年~2005年まで社長、当時44歳だった野中氏を後継社長に抜擢した後は代表取締役会長を4年間務めた後、09年5月に相談役に退いた。代表取締役就任期間は20年に及ぶ。

 なお、同社が発表した11年2月期連結業績は、売上高が前期比2.4%増の4401億円、営業利益が7.8%増の398億円と2期連続で過去最高益を更新した。