日本フードサービス協会が発表した外食産業の3月の売上高(全店ベース)は、前年同月比10.3%減となり、9ヵ月ぶりに前年実績を下回った。東日本大震災の影響で外出を控える動きが広がり、売上高の落ち込み幅は1994年1月の現行統計の開始以来、過去最大となった。客数は9.0%減、客単価は1.4%減だった。
震災後に物流網がマヒしたことで食材の配送が停滞したことや外国人従業員が国外退避したことなど、オペレーション上の混乱もマイナス要因になった。
業態別では牛丼チェーンなど和風ファーストフードが2.3%増、立ち食いそばなど麺類ファーストフードが0.8%増だったほかは全業態でマイナスとなった。落ち込み幅が最も大きかったのはパブ・ビアホールの29.2%減、ディナーレストランも19.5%減と大幅なマイナスだった。