富士経済がまとめた2009年の外食市場予測によると、ファミリーレストランの総売上高は前年比3.5%減の1兆5244億円が見込まれ、市場縮小のトレンドが続きそう。ただ、低価格型のファミリーレストランは他のファミレスから客足を奪う形で伸長しており、09年の市場規模は前年比6.6%増の2150億円が見込まれる。また、客単価の低いイタリアンレストランも引き続き売り上げを伸ばしそうだ。
喫茶市場も全体としては前年比0.3%減の1兆4565億円の売上高にとどまりそうだが、客単価400円を超える高価格型のセルフサービス型コーヒーショップは07年、08年に続いて市場を拡大しそう。スターバックスなどが引き続き積極出店を続けているほか、ドトールコーヒーも今後は出店攻勢に転じる見通しだ。
そのほか、2003年から第2次ブームとなっている「もつ鍋」、焼き肉に代わって注目を浴びている「ホルモン料理」などの店が市場を拡大しそうだ。