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【米ターゲット】取締役再任でヘッジファンドと委任状争奪戦

 今月28日開催予定の株主総会に向けて米ディスカウントストア大手ターゲットが、ヘッジファンドと激しい委任状争奪戦(プロクシーファイト)を繰り広げている。ターゲットの取締役12人(11人は社外取締役)のうち4人が今年改選期を迎えるが、ターゲットの発行済み株式の8%弱を保有するヘッジファンドのパーシングスクエア(Pershing Square)は「再任は適当ではない」として、同ファンド代表のビル・アクマン氏を含む3人を取締役に選任するよう申し入れた。これをターゲット側が拒否したことから、両者は委任状争奪戦に突入した。

 

 ターゲットの2009年1月期の業績は、売上高は前期比2.5%増の649億ドルだったが、クレジットカード事業で貸し倒れが増えたことなどから純利益は22.3%減の22億ドルとなった。小売事業でも既存店売上高は2.9%減と苦戦し、EBIT(利払い・税前利益)は16.5%減の44億ドルにとどまった。09年2-4月期も既存店売上高は3.7%減、全体の純利益は13.4%減の5億ドルと落ち込んでおり、増収増益を続ける最大手ウォルマート・ストアーズとの違いが鮮明になっている。ファンド側はクレジットカード事業売却などによる収益向上を求めている。