しまむらの2010年3~11月期の連結業績は、売上高が前年同期比2.1%増の3276億円、営業利益は7.6%増の305億円だった。粗利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の売上げが伸びたことで、売上高総利益率が32.9%と前年同期に比べて0.9ポイント向上した。
主力事業の「ファッションセンターしまむら」は既存店売上高が3.5%減となったものの、新規出店効果で売上高は1.0%増の2730億円と増収を確保した。機能性肌着などPB商品の販売が好調で、PBの売上高が31.1%増となり、売上げ全体に占める割合が40.1%にまで伸びた。吸水・速乾効果のある春夏の「ファイバードライ」に続いて、発熱・保温機能がある秋冬の「ファイバーヒート」も好調で、ファイバーヒートの販売枚数は1000万枚を超えた。
しまむら以外の業態でも、若者向けカジュアル衣料の「アベイル」事業の売上高が4.7%増の334億円、ベビー・子ども用品の「バースデイ」事業の売上高が15.9%増の125億円となるなど、全体的に販売は堅調に推移した。
11年2月期通期については、売上高が4.3%増の4481億円、営業利益が6.1%増の392億円を見込んでおり、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。