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JR東日本、高級スーパーの紀ノ国屋を買収、17店取得

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は1月26日、首都圏で高級スーパーを展開する紀ノ国屋を買収すると発表した。関連会社を含めた全株式を4月1日付けで取得する。買収金額は非公表。

 紀ノ国屋は1953年に東京・青山に集中レジを設置した日本初のセルフサービス式の食料品店を開業、国内におけるスーパーマーケットの元祖といわれる。現在は高級住宅地やデパート地下、駅ビルなどを中心に小型店を含めグループで17店舗を展開している。だが、2008年に再開発ビルに入居してリニューアルオープンした青山店が家賃負担の重さに苦しむなど、業績が悪化していた。

 JR東日本は駅ビルの「ルミネ」やコンビニエンスストアの「ニューデイズ」などを運営しているが、食品スーパー事業を手がけるのは今回が初めてとなる。駅ビルや駅構内に紀ノ国屋を出店することで流通事業の強化を図るものと思われる。