衣料品専門店大手のしまむらが発表した2010年2月期の連結業績は、都市型店舗やプライベートブランド(PB)商品の好調で売上高は前期比4.6%増の4296億円となり、粗利益率改善や販売管理費の抑制効果から営業利益は10.6%増の369億円と2年ぶりに過去最高益を更新した。純利益は14.1%増の217億円だった。
主力のしまむら事業では都市部での出店に合わせてテレビやファッション雑誌を活用した広告宣伝を強化、客数が既存店ベースで5.6%増え、既存店売上高も0.8%増となった。また、PB商品も広告宣伝を通じて積極的にアピール、PB売上高は前期比97.6%増とほぼ倍増し、売上高全体に占める割合は34.2%にまで高まった。店舗は39店を新設し、同事業での店舗数は1162店となった。
そのほか、若者向けカジュアル衣料のアベイル(売上高435億円、店舗数234店)、ベビー・子ども用品のバースデイ(145億円、112店)、ファッション雑貨のシャンブル(76億円、69店)など全事業で増収を確保した。
今期も引き続き都市部での展開を強化する方針で、しまむら事業で45店舗を新設するほか、台湾での3店を含めグループ全体で75店を出店する。今期末の店舗数は1692店となる予定。
11年2月期の連結業績は売上高が4.3%増の4481億円、営業利益が6.1%増の392億円、純利益が7.7%増の234億円と売上高、利益とも過去最高の更新を見込む。