南アフリカの大手小売業マスマート・ホールディングスは１月17日に開催された臨時株主総会で、米ウォルマート・ストアーズによる買収を承認した。ウォルマートは昨年11月、マスマートの株式の51％を現金で取得する提案をしていた。
マスマートの株主総会では97.67％という圧倒的多数がウォルマートによる出資に賛同した。これにより、マスマート買収に向けて残るハードルは、独占禁止法を監督・執行する南アの競争当局の承認のみとなった。
ウォルマートは１株当たり148ランドでの買収を提案しており、実現すれば買収総額は165億ランド（約1950億円）となる。ウォルマートが株式を取得した後もマスマート株はヨハネスブルグ証券取引所での上場が維持される。
マスマートは総合ディスカウントストアの「ゲーム」、倉庫型現金卸売店（キャッシュ＆キャリー）の「マクロ」、ホームセンターの「ビルダーズ・ウエアハウス」など300店舗弱をサハラ砂漠以南の14ヵ国で運営している。店舗の８割は南アに集中しており、ショップライト社に次ぐ国内第２位の小売業。