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ユナイテッドアローズ、筆頭株主ABCマート保有の自己株をTOBで取得

 衣料品専門店大手のユナイテッドアローズ(UA)は同社の筆頭株主である靴専門店大手エービーシー・マートが保有するUAの株式をTOB(株式公開買付)ですべて買い取る。ABCマートは現在、UAの株式約1040万株(発行済み株式の24.3%)を保有している。

 UAは8月31日から11月8日までTOBを実施、1株を1000円で買い取る。ABCマートはUAより高い買取価格を提示してTOBを実施する第3者が現れない限り、このTOBに応じることでUAと合意している。

 TOBの上限は1070万株(発行済み株式の25.0%)で、取得価格は最大で約107億円となる。TOBに必要な資金としてUAは最大で108億円を借り入れるが、同社の財務に大きな影響はないとしている。

 ABCマートは同社の創業者である元会長の三木正浩氏が代表を務める不動産会社から2009年6月、UA株を取得して筆頭株主となり、UAを持分法適用会社としていた。ABCマートはUAとの提携などを目指して協議を重ねていたが、UA側が消極的で進展しなかった模様。今年7月にABCマート側が資本関係を解消する意向を示したという。