米玩具専門店大手のトイザラスは9月4日、KBトイズのブランドを買収したことを明らかにした。トイザラスの競合相手だったKBトイズは昨年12月に連邦破産法11条を申請して、経営破綻。同社が運営していた約460店舗は売却手続きが進められているが、トイザラスは店舗資産は取得しない。今回取得したのはKBトイズの商標と知的財産、ウェブサイトのアドレスで、子会社のCEストアーズを通じて210万ドルで買収した。
トイザラスは今年に入り、大型玩具専門店のFAOシュワルツと玩具のネット通販「eToys.com」をそれぞれ買収しており、今回のKBトイズのブランド買収によって、主要な玩具専門店はトイザラス1社に集約されたことになる。
トイザラスが4日に発表した今年5-7月期の業績は、売上高は25億7000万ドルで前年同期比7.4%のマイナスだったが、コスト削減と粗利益率の改善によって純利益は2700万ドルと前年同期に比べて倍増した。
ただ、景気の冷え込みによる玩具市場の低迷とウォルマート、ターゲットなど総合ディスカウントストアの玩具販売強化の影響で、今後ともトイザラスにとっては厳しい状況が続きそうだ。