パルコは3月19日、九州最大の商業集積エリアである福岡市天神に「福岡パルコ」をオープンする。2004年に閉館した岩田屋旧本館(地上8階・地下1階)を約50億円をかけて改装した。延床面積は約2万4000平方メートル、売場面積は約1万2000平方メートルで、約150店舗のテナントが入る。天神の交差点に面し、地下鉄天神駅、西鉄福岡(天神)駅および西鉄バスのターミナルに直結する好立地で、初年度に110億円の売上高を目指す。パルコとしては全国21店舗目、九州では熊本、大分に次いで3店舗目となる。
従来の都心立地型パルコでは衣料品テナントが売場面積の5割を占めるが、福岡パルコではこれを3割強に抑え、飲食や美容、娯楽関連のテナントを増やした。また、約30店舗がパルコとテナント企業が共同開発した全国初の業態、約20店舗を地元福岡の企業とするなど、従来とは異なる「新生パルコ1号店」と位置づけている。