衣料品市場で販売不振が続くなか、カジュアル衣料チェーンのしまむらとポイントは2009年3~11月期の連結業績で共に増収増益を確保した。
しまむらの売上高は前年同期比4.7%増の3209億円、営業利益は12.1%増の284億円、純利益は14.6%増の165億円だった。主力の「ファッションセンターしまむら」は、テレビやファッション雑誌での広告宣伝を強化した結果、客数が前年同期比5.7%増となり、既存店売上高は0.9%の微増を確保した。機能性衣料「ファイバーヒート」などプライベート・ブランド(PB)商品の取り扱いを増やしたことにより、PBの販売額は6.4%増と全体の32.8%を占めるまでになり、利益増に貢献した。
一方、「ローリーズファーム」など若い女性向け中心に複数のSPA(衣料品製造小売)ブランドを展開するポイントの売上高は12.5%増の695億円、営業利益は8.9%増の128億円、純利益は10.3%増の74億円だった。国内既存店は4.2%の減収となったが、国内70店(うちEコマースサイト10店)、海外7店の積極出店で増収増益を確保した。店舗数は国内616店(Eコマースサイト28店を含む)、海外(台湾・香港)30店となった。
両社とも10年2月期の連結業績予想は変えていない。