ファーストリテイリングが発表した国内ユニクロ事業の9月の既存店売上高は、残暑が続いて秋物販売が伸び悩み、前年同月比で24.7%減と大きく落ち込んだ。8月の9.3%減に続いて2ヵ月連続のマイナスで、記録的な猛暑が衣料品販売には向かい風になったようだ。
2008年9月の既存店売上高は20.8%増、09年9月は31.6%増と2年続けて大きく伸びていたので、その反動減もある。09年8月期は通期で既存店が2ケタ増収と絶好調だったユニクロだが、10年8月期は上期(09年9月~10年2月)が13.1%増だったのに対し、下期(10年3~8月)は6.4%のマイナスに転じており、今年に入ってからダウントレンドが続いている。
9月は5店舗を新設、3店舗を閉鎖したが、新店を含む全店ベースの売上高も20.9%の減少だった。
しまむらの「ファッションセンターしまむら」事業も9月の既存店は9.9%減と落ち込んでおり、春先からやや持ち直しつつあった衣料品販売の先行きに不透明感が広がっている。