食品卸最大手の国分は6月15日、総合商社の双日と業務提携し、ベトナムでの事業展開を目指すと発表した。
双日は2007年、ベトナムで最大規模の食品卸、フン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング社(ホーチミン市)の発行済み株式の約25%を取得し、ベトナムで食品卸事業に参画、同国で事業経験を積んでいる。
ベトナムでは2006年11月のWTO(世界貿易機関)加盟を受け、09年に流通分野での外資規制が撤廃されており、今後、欧米やアジアからの小売業参入が増加すると予想されている。国分は日本で培ったマーチャンダイジング機能や小売支援、物流システムなどのノウハウを生かして、ベトナムでの事業を広げていく方針だ。
国分のベトナム進出が実現すれば、日本の大手食品卸では初めてとなる。