イオンがプライベート・ブランド(PB)「トップバリュ」の低価格化を加速する。トップバリュの品目数は衣・食・住の各商品分野で合わせて約5000品目となっているが、このうち1700品目について2009年度上期(3-9月)中に価格を引き下げる。また、トップバリュの低価格ライン「ベストプライス」で、上期中に新たに500品目を投入する。新規投入商品は「プレーンヨーグルト(450グラム)」98円、「衣料用洗剤(1キログラム)」148円など。価格訴求力を高めることで、トップバリュの売上高を2010年度には7500億円に引き上げる。
イオン傘下の基幹事業会社であるイオンリテールの既存店売上高は2008年3月から09年1月までの累計で1.8%減となっているが、商品部門別では食品1.3%減、衣料品7.6%減、住居関連商品8.3%減と、衣・住の強化が課題。09年度については衣・住の商品分野でトップバリュの商品開発を強化し、両分野でのPB売上高を倍増させる計画だ。