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【農水省】輸入麦を4月から18%値上げ、国際価格高騰を反映

 農林水産省は2月23日、民間の製粉会社へ売り渡す輸入小麦の価格を4月1日から主要5銘柄平均で18%引き上げ、1トン当たり5万6710円にすると発表した。生産国での不作や新興国での需要増、農産物取引市場への投機資金の流入などが重なり、小麦の国際価格が高騰していることを反映した。

 

 国内需要の8割以上を輸入に頼る小麦は、食糧価格の安定を図る目的でそのほとんどが政府を通じて輸入されている。農水省は直近6ヵ月の平均買い付け価格を基に毎年4月と10月の2回、売り渡し価格を改定している。

 

 売り渡し価格の値上げは2期連続で、値上げ幅が2ケタに達するのは平均10%の引き上げとなった2008年10月以来。政府の価格改定は製粉会社の出荷価格に反映されるため、パン粉や麺類などの店頭価格が上昇する可能性もある。