家具専門店大手のニトリが発表した2010年2月期の連結業績は、値下げによる客数の大幅増や円高による仕入原価低減効果などにより、営業利益は前期比40.4%増の464億円と過去最高を更新した。売上高は17.3%増の2861億円、純利益は29.9%増の238億円だった。
同社は前期に続いて10年2月期も年4回、商品の定番価格を15~40%引き下げる「追加値下げ」を実施。その効果で既存店ベースの客数が16.2%アップ、客単価は7.6%下がったものの、既存店売上高は7.4%伸びた。円高効果で海外生産の自社企画商品の仕入原価が下がり、売上高総利益率は2.3ポイント増の53.9%となった。販売管理費率は逆に0.4ポイント下がり、37.7%だった。この結果、売上高営業利益率は2.6ポイント伸びて16.2%となった。
国内で34店舗を新設、4店舗を閉鎖した結果、店舗数は212店となった。また、台湾で1店を出店、海外店舗数は5店に増えた。同社は中期計画として2012年に340店、16年に500店の達成を目指している。
11年2月の連結業績については、売上高が10.3%増の3158億円、営業利益は6.1%増の493億円、純利益は20.8%増の288億円を見込んでいる。