東京都は21日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、24日までとしていた「リバウンド警戒期間」を5月22日まで約1カ月間延長することを決めた。飲食店での会食を「同一テーブルで原則4人以内」とする要請を維持した上で、都が感染対策を認証した店では「同8人以内」に緩和する。
小池百合子知事は「ワクチン接種を加速しつつ、検査、換気などの感染防止対策に取り組み、何としてもリバウンドを回避する」と述べた。
都内では3月21日をもってコロナ対策の「まん延防止等重点措置」が解除されたが、感染者数は十分減っておらず、都は人の動きが増える大型連休を前に対策の継続が必要と判断した。
警戒期間では、会食を「同一テーブルで原則4人以内」「滞在は2時間以内」とするよう店舗や利用者に求めている。4月25日以降もこうした要請を継続するが、都が感染対策を認証した店では、人数を「同8人以内」に緩和する。
また、大型連休前のワクチン接種を改めて呼び掛けるとともに、旅行や帰省する場合は事前に検査を受け、3密の回避など基本的な対策を徹底するよう求める。
これに先立ち開いたモニタリング会議では、4段階で表す感染状況について、最も深刻なレベルを維持。専門家は「陽性者数が十分に下がり切らないまま増加に転じることに警戒が必要だ」と指摘した。