コンビニエンスストア大手ファミリーマート(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、2021年6月までの数年間で印紙税計約1億3000万円の納付漏れを指摘されていたことが10日、関係者への取材で分かった。過怠税約1億5000万円が追徴されたという。
関係者によると、同社はフランチャイズ加盟店との取引内容を記した文書を作成していたが、課税文書と認識せず、収入印紙を貼っていなかった。文書には加盟店から受け取る売り上げ相当額などが記載されており、国税局は課税文書に当たると判断。1万超の店舗で、1通につき200円の納付漏れが計60万通超あったと認定した。
印紙税は、契約書や領収書など経済取引に伴って作成される文書に課される税金。作成者が収入印紙を貼り付けて納付する。税額は、文書の内容や記載金額に応じ、200円から60万円とされている。
ファミリーマートは、指摘を受けたことは事実とした上で、「国税局と見解の相違はあったが、指摘に従い既に必要な納付を行っている」とコメントした。