島忠は、2021年8月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。目標数値として3つを挙げており、営業収益が18年8月期実績から38億円上積みする1500億円、営業利益は同42億円上積みする140億円、ROE(自己資本利益率)は2.8ポイント(pt)アップする5.0%とした。
改革の柱として「店舗開発」「業態開発」「コスト構造改革」「経営インフラ整備」「M&A の積極推進」を掲げた。
店舗開発では、従来型店舗の出店を抑えて既存商業施設内への出店も行い、100坪程度の店舗も検討するとしている。今期中に都心・ターミナル駅周辺の既存商業施設内に、インテリア雑貨・ホームファッションを中心としたライフスタイル提案型の業態を、Shop in Shopとして出店する予定だ。
業態開発では、家具、ホームファニシング、ホームセンターの機能に加えて、百円均一ショップやBOOK&CAFEをフランチャイズに加盟する形で導入することも検討し、効率的に利益を稼ぐことを目指す。今冬にオープンする新山下店には、TSUTAYAのBOOK&CAFEを導入する。
18年8月期通期の連結決算は、営業収益1462億円(前期比0.4%減)、営業利益98億円(0.3%増)だった。19年8月期通期の連結決算は、1483億円(1.4%増)、営業利益90億円(8.8%減)を見込んでいる。