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競合の「店」が強くても関係ない!「スーパーサンシモデル」が、早期黒字化する理由

「定額制」というユニークなモデルで長年にわたりネットスーパーのノウハウを積み重ねてきたスーパーサンシ(三重県/田中勇社長)。同社が展開するネット宅配の統合プラットフォーム事業「JAPAN NetMarket(ジャパン・ネットマーケット)」が存在感を増している。最新の加盟店舗数は100店舗を超え、ネットスーパー月商2000万円を超える店舗も続出しているという。「サンシモデル」はどこまで拡大していくのか。ネットスーパー業界のご意見番、スーパーサンシ専務取締役NetMarket事業本部長の高倉照和氏に聞いた。

高収益を支える定額制とコスト構造

 「JAPAN NetMarket」は、三重県で13店舗を展開する食品スーパー(SM)スーパーサンシが2019年に立ち上げたネット宅配の統合プラットフォーム事業だ。

 25年1月時点でサミット(東京都/服部哲也社長)、万代(大阪府/阿部秀行社長)ら大手チェーンを含むSM25社の108店舗がこれに加盟し、流通総額は175億円を突破している。

 加盟企業の約6割は、ネットスーパーに初めて参入したプレイヤーだ。過去にネットスーパーから撤退した経緯を持つサミットは22年10月、再参入するかたちで「サミットストア砧店」(東京都世田谷区)で「サミットネットスーパー」を開始。以降、これまでに14店舗でサービスを展開し、月商1億円を超える事業に成長させている。

 JAPAN NetMarketのベースとなっているのは、スーパーサンシが約50年にわたって店舗出荷型ネットスーパーの運営で培ってきた「サンシモデル」だ。

 スーパーサンシは全13店舗のうち8店舗を拠点に「宅配サービス」と称する店舗出荷型ネットスーパーを展開し、三重県北勢エリアで9割超の圧倒的なシェアを握る。長年、黒字化を達成し続け、ネットスーパーの店舗売上高構成比は平均23%に上っている。

スーパーサンシ屈指の繁盛店「日永カヨー店」(三重県四日市市)

 「サンシモデル」の最大の特長は、

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