[25日 ロイター] – 米決済大手のペイパルは24日、現段階では、画像共有サイト、米ピンタレストの買収は目指していないと表明した。
ペイパルは、総額450億ドルでピンタレストの買収を提案したと報じられていた。
ピンタレストのコメントは取れていない。
関係筋は、ロイターに対し、買収計画は確定しておらず、条件が変更になる可能性があると話していた。
0730GMT(日本時間午後4時30分)現在、ロンドン市場のペイパルの預託証券は5.2%上昇。ペイパルの米国上場株は、買収計画が報じられて以降、11.5%下落、ピンタレスト株は4.5%値上がりしていた。
買収が実現すれば、交流サイト(SNS)運営会社を対象とする買収案件としては、2016年のマイクロソフトによるビジネス向けSNS「リンクトイン」の買収(262億ドル)を超え過去最大となっていた。
ペイパルは買収を通じて電子商取引(EC)関連サービスを拡充してきた。2019年にクーポン情報ツールを手掛けるハニー・サイエンスを、今年に入ってからは日本で後払い決済サービスを手がけるペイディを買収した。
ピンタレストは共同創業者のエバン・シャープ氏が今月、最高クリエーティブ責任者を退任し、別の企業に転籍すると発表したばかりで、過渡期にある。