楽天は3月18日、EC（インターネット通販）サイト「楽天市場」に出店する一部店舗で、購入額が3980円（税込み）以上で送料が無料となる施策を始めた。これまでは、送料無料となる購入額は出店者によってばらばらだったが、3980円を「送料無料ライン」に設定したことで、対応店舗では送料が分かりやすくなる。
同一の店舗で3980円以上を購入することが、送料無料の条件。一部対象外の商品があり、クール便や大型便の送料も対象外となる。また、沖縄や離島など一部地域では9800円を送料無料ラインとする。送料無料ラインの対応店舗は順次拡大していく予定だ。
楽天では当初、全店一律に送料無料ラインを設定する予定だったが、一部店舗からの反発を受け、公正取引委員会が2020年2月に緊急停止命令を東京地裁に申し立てたこともあって、一律導入を見合わせた。
楽天は準備が整った一部店舗から送料無料ラインを導入する方針に転換、店舗側が送料無料ラインを設定しないことを選択できるようにしたため、公取委は3月10日、緊急停止命令の申し立てを取り下げた。