本日から、アマゾンが提供する決済サービス「Amazon Pay」がリアル店舗での決済で利用できるようになる。国内の飲食店など数十店舗からスタートし、今後順次利用店舗を拡大していく。
アマゾン以外のECサイトでも、アマゾンのアカウントで買物をできるようになるID決済サービスとして2015年にスタートしたAmazon Pay。スタートから約3年で導入ECサイトは数千を超え、満を持しての実店舗決済への参入となる。
すでに加盟店を急拡大しているLINE Pay、楽天ペイなどと同様に、QRコードを使って決済する。加盟店開拓のためのパートナーシップをNIPPON PAY(東京都)と結び、約2年間の加盟店手数料無料キャンペーンをテコに利用可能店舗を拡大していく計画だ。
2018年8月、東京都港区で行われた記者説明会で、Amazon Pay事業本部の井野川拓也本部長は、アマゾンが掲げる新たな決済の世界観「コネクテッド・コマース」について触れ、「オンライン・オフラインの垣根を超えて顧客に便利な購買体験を提供する」と述べた。
アマゾンのショッピングアプリのサイドバーを見ると、「Amazon Pay」がすでに実装されている。EC巨人の実店舗決済の参入は、日本のキャッシュレス化を加速させるか。キャッシュレス化の動向から目が離せない状況が続きそうだ。(小野)